平成25年度大垣市委託事業『おおがき女性人材育成塾』 

 本年度は今働いている女性、働こうと考えている女性に向けて、スキルアップや情報提供による支援を意図した講座の企画としました。今年度は何人もの乳幼児をお持ちの女性の参加があり、彼女たちの背中を少しは押せたのではないかと思います
 


 第1回 「あなたの意見、はっきり伝えられますか」 
       ― 職場で、地域で自分の考えをきちんと伝えるコミュニケーション ―

        NPO法人 アサーティブジャパン認定講師  谷水美香 さん
        9月29日(日) 13:30〜16:00  男女共同参画活動室
  「相手の権利を侵害することなく、誠実に、率直に、対等に、自分の気持ちや要求を表現する」アサーティブな対応の仕方を2人1組でテーマに沿った話し合いのワークショップを通して学びました。
  相手に、どう伝えるのか、具体的ポイントを各自が表現しながら体得することが出来ました。

 第2回 「働く人のための法律・制度を知っていますか」 
       ― 若年労働者・パート等を含め、分かり易い制度等を学びます ―

        NPO法人 参画プラネット 代表理事  渋谷典子 さん
        10月6日(日) 13:30〜15:30  かがやき活動室6-2
  ◇ 働く人、特に女性にとって、これまで先輩たちが切り開いてきた権利の獲得により、各種の労働に関する法律は整ってきたことを学びました。
テキストの会話を2人1組で実際に会話することにより、現実社会の中の不合理性を実感することができ、また、労働法により守られていること、法律の存在を知らなければ何の助けにもならないことを知り、知識を得る場所やネットワークの必要性を個人や地域で共有する大切さを学ぶことができました

  第3回 「働きたいママへ 子育てから就労までの支援」
       ― 社会全体で子育てを支える新制度が発足します ―

       NPO法人 山県楽しいプロジェクト  丹羽洋子 さん
       10月26日(土) 13:30〜15:30  男女共同参画活動室
  ◇ 日本全体での労働者の不足、生産力の低下、女性の生き方の選択等、様々な理由から、子育て中の女性の就業は期待されているが、それぞれが繋がりを持てていないのが現状。子育て中の就業の困難性を配慮した企業からの求人や、行政の支援体制の整備、女性たち技術・知識の獲得が必要、等のお話を伺いました。行政・企業・ハローワーク・子育て支援拠点の連携が必要であることを実感することができました。また、子育て中の女性にマザーズコーナー(ハローワーク)の活用など支援制度を知らせるとともに、積極的に活用することが望まれると感じられる講演でした 
 
第4回 「職場の人権 パワハラ・セクハラ」
     ― 何がパワハラ・セクハラになるのでしょうか。その対応策をまなびます ―

     女性史研究家  度会さち子 さん
        11月23日(土) 13:30〜15:30  男女共同参画活動室
 
   ◇ 立場の上下関係による人格・尊厳の侵害であるパワー・ハラスメントにはどのようなものがあるか、分類から例をあげ、この中に、セクハラ・いじめ・モラハラ・学校内のハラスメント・スポーツ団体でのハラスメントなど多岐にわたる事を学びました。
社会情勢の不安や雇用の悪化ともつながりがあるので、参加者自身や家族もいつ巻き込まれるか分からない状況においては、自己を責めず、個人で悩まず、必ず相談機関に(探してでも)相談することが大事であることを強調されました。
個人の人格を尊重し合う社会の確立が、それぞれの人が生きたい人生を送るための基本であることを学びました


 第5回 「自分の働き方、生き方は自分がきめる 〜あなたの10年先にむけて〜」
     ― 現在、私たちの周りでは、生活スタイル・生き方が多様化してきましたが、同時に格差       社会が進行しています。貧困に陥らないために、多様化社会を自分らしく、どう働き、生き        るかを考えていく、貴重な機会です。―

        大阪府立大学教授  伊田久美子 さん
        12月1日(日)  13:30〜15:30  男女共同参画活動室
 
    女性と労働に関する国の政策の推移と現状について、様々なデータをもとにしたお話をしていただきました。
 現在、女性の活用や経済的効果の面からの女性の進出を進められていますが、現状は女性の進出はきわめて少なく、進出しにくい制度や社会慣習が存在し、女性が自ら仕事や生き方を選択しにくい状況です。改善のためには、制度・仕組みを作る場面にも女性が参加し、決定をしていく必要がある等、女性が自分たちの生き方・働き方を選択していかなければならない事を学びました。この状況が、延いては男性にとっても生きやすい、働きやすい社会であると実感しました。

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